失敗しない不動産コラム
2024/09/13
実家のリフォームいくらかかる？
古くなり、老朽化が進んでいる実家をリフォームする際、単なる修繕と考えるのではなく、明確な目的や狙いを持つことで、施工後の満足度を大いに向上させることができます。たとえば、以下のような目標があるかどうかを検討してみると良いでしょう。
POINT
❶ リフォームの目的：安全性の向上
❷ リフォームの目的：同居を期に
❸ リフォームの目的：売却や貸し出す為
❹ リフォームの費用相場：バリアフリー化
❺ リフォームの費用相場：耐震・断熱
❻ リフォームの費用相場：水回り設備の交換
❼ リフォームの費用相場：間取り変更増築
┃リフォームの目的
老朽化が進んだ古い実家をリフォームする際、単なる修繕と捉えるだけではなく、具体的な目標や意図を持って取り組むことで、完成後の満足度が大きく向上します。以下のような目的が実現可能かどうか、検討してみると良いでしょう。
■安全性の向上のため
高齢者が住む家には、安全性を最大限に高めるリフォームが重要です。転倒を防ぐための手すりの設置や段差の撤去、ドアを引き戸に変更すること、室内の温度を一定に保つなど、さまざまな対策が考えられます。
■同居のため
両親と子ども世帯が同居するためのリフォームでは、各世帯の生活スタイルの違いを考慮した設計が求められます。理想的には2世帯住宅に対応した大規模リフォームが望ましいですが、すべての家がそれに適しているわけではありません。そのため、トイレやお風呂の新設で数を増やしたり、間取りを見直してプライバシーを確保するなど、家族の生活に合わせたリフォームを検討することが重要です。
■売却や貸し出すため
売却や賃貸を視野に入れたリフォームを行う場合、あまりにも独自性の強いリフォームは、買い手や借り手が見つかりにくくなる可能性があります。また、高額なリフォームが必ずしも取引の成功に繋がるわけではありません。市場のニーズを考慮し、必要最低限のリフォームに留めることが賢明です。
┃リフォームの費用相場
実家のリフォームを検討する際は、工事費用の相場を把握しておくことが重要です。各工事内容に応じた大まかな費用の目安を確認しておきましょう。
■バリアフリー化
バリアフリーリフォームの費用は、工事の内容によって大きく異なります。例えば、手すりの設置には5～15万円、ドアの変更には5～10万円、段差の解消には5～15万円程度かかります。個々の工事はそれほど高額ではなくても、すべてを合わせると100万円近くになることもあります。そのため、詳細な見積もりをしっかりと取ることが重要です。
■耐震・断熱
やや古いデータになりますが、2018年に日本木造住宅耐震補強事業者共同組合（木耐協）が行った調査によれば、耐震補強工事の平均的な施工費は約163万9081円でした。現在では建築費などの上昇により、これよりも高額になる可能性があります。
断熱リフォームの費用は、工事対象によって大きく異なります。断熱性能に関連する部位としては、窓、床、天井、壁が挙げられます。それぞれの部位で工事の内容やグレードが異なるほか、複数の部位を一度にリフォームするケースもあります。最低でも約10万円、複数の部位を工事する場合は100万円～200万円になることも少なくありません。
■水回りの設備の交換
水回りは家の中でも特に劣化が進みやすい部分です。最新の設備に更新することで、見た目が大きく変わることが期待できます。具体的には、洗面化粧台の交換費用はおおよそ10万円から、便器交換を含むトイレのリフォームは約20万円から、ユニットバスの設置工事はおおよそ60万円からが目安となります。
■間取り変更・増築
大規模な間取り変更や増築リフォームは、家全体を対象とするため、費用が高額になることが一般的です。たとえば、骨組みだけを残して間取りを一から作り直すスケルトンリフォームなどがこれに該当します。
このようなリフォームの工事費用は通常500万円以上となり、条件によっては1000万円を超えることもあります。
┃まとめ
実家のリフォームを考える際には、以下のポイントを検討することが重要です。「目的」「工事内容」「費用」などがその主な項目です。
特に親子が共に住むことを前提とするリフォームでは、費用が増加するだけでなく、工事の実現性や名義、費用負担に伴う贈与税のリスクについても慎重に検討する必要があります。
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