失敗しない不動産コラム
2024/07/26
一戸建ての虫対策
一戸建てに住む際には、害虫対策を様々な観点から行う必要があります。
虫が苦手な方はもちろんのこと、建物や家具の被害を防ぐためには、虫が苦手でない人でもこの問題に目を向けておくべきです。
今回は、「設計段階」から虫対策を意識する方法について、土地選びと設計・施工の2つの観点からご紹介します。
POINT
❶ 一戸建ての代表的な害虫被害
❷ 土地選び
❸ 虫の侵入を防ぐ設計・施工
❹ 入居時・入居後に心がけておきたい対策
❺ まとめ
┃一戸建ての代表的な害虫被害
一戸建てはマンションと比べて地面に近く、窓や玄関など多くの開口部があるため、害虫が侵入しやすい傾向にあります。
害虫対策を考える際には、まずどの種類の害虫がどのような被害を引き起こすのかを把握することが重要です。
■衛生面の被害
「衛生害虫」と呼ばれる虫には、ゴキブリやハエなどが含まれ、その見た目から多くの人にとって「不快害虫」と見なされています。
これらの害虫は体や足に雑菌が付着しており、食品や食器に触れることで食中毒などのリスクを引き起こす可能性があります。
■健康面の被害
ある種の害虫は、かまれたり皮膚に触れたりすると炎症を引き起こすことがあります。たとえば、ムカデには刺激性の物質が含まれており、かまれると皮膚が激しく痛んだり、赤く腫れたりすることがあります。
また、ダニやノミもかまれると、一部の人には皮膚が炎症を引き起こすことがある代表的な害虫です。
■衣類への被害
イガ(衣蛾)、カツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシなどの幼虫は、衣類を食べ物としており、時には服に大きな穴を開けることがあります。
これらの害虫は、タンパク質を含む素材や、汗や食べこぼしなどの汚れを好んで食害する傾向があります。
■建物への被害
一戸建てで頻繁に問題となる害虫の一つに、シロアリによる食害があります。シロアリは木材を主食とし、基礎や床、柱など重要な構造部分を食害することがあります。
建物がどれだけ丈夫に建てられていても、シロアリによる被害を受ければ、大きな劣化が進行し、安全かつ長期にわたって住み続けるためには、シロアリ対策が不可欠です。
┃土地選び
害虫の発生を避けるためには、まず外の環境から対策することが重要です。土地選びの際に押さえておきたいポイントについて、以下で詳しく見ていきます。
■虫の出にくい立地
自然が豊かな場所では、虫の発生が一般的に多いため、基本的には都市の郊外に住んでいると、虫に遭遇するリスクが高まります。しかし、都心部でも特定の立地条件下では、虫が発生しやすい環境になることがありますので、注意が必要です。
たとえば、虫は湿気が好きな性質があるため、近くに川やため池、用水路がある立地では、虫の発生が予想されます。
また、都心部でも暗渠(地中に埋設された水路)が多いことがあります。これらは見えない部分ですが、虫の生息場所となることもありますので、気になる場合は事前に調査しておくと良いでしょう。
さらに、周辺の施設や環境も害虫の発生に影響を与えます。例えば、ゴキブリやハエなどの衛生害虫は、飲食店や空き家などの周辺に多く見られる傾向がありますので、周辺環境もよく確認することが重要です。
■虫の出にくい植栽選び
土地を選ぶ際には、害虫が好まない植物を検討することも有益です。
例えば、ローズマリーやレモングラスなどのハーブは、虫を寄せ付けにくい植物として知られており、その香りや見た目も魅力的です。
┃虫の侵入を防ぐ設計・施工
■虫の寄せ付けない設備
建物内に害虫を侵入させないためには、「気密性」が重要ですが、同時に害虫は湿気を好むため、高い気密性の住宅では湿度が上昇するリスクも考慮する必要があります。
最近の住宅建築では、24時間換気システムの設置が義務付けられており、一定水準以上の換気性能が確保されています。
しかし、設備を導入したとしても、フィルターや給排気口が汚れると十分な効果が得られないことがありますので、メンテナンスのしやすさも考慮して設置することが重要です。
また、外部の照明設備については、設計段階で虫の侵入を防ぐ工夫や、虫が寄り付きにくいLEDライトの採用などが有効な対策とされています。
■ドアにも網戸をつける
害虫を防ぐ簡単な方法としては、網戸の取り付けが考えられます。
一般的に網戸は窓に取り付けるものとして知られていますが、玄関や勝手口のようなドアも頻繁に開け閉めする場所ですので、こちらにも網戸を設置することをお忘れなく、ということです。
■シロアリ対策も含めて会社を選ぶ
シロアリの被害を防ぐためには、まずシロアリが嫌う木材を選んで使用し、その上で防蟻処理を行うことが大切です。いくつかのハウスメーカーは、シロアリ対策に特有の技術や薬剤を採用していることがあります。
さらに、施工後に定期的な点検や保証を提供することで、シロアリに関するアフターサービスを充実させている建築会社も存在します。住宅建設の際には、こうした点にも注意を払いながら施工会社を選ぶと良いでしょう。
■施工時のゴミの管理を徹底してもらう
施工中に発生した木くずなどのゴミは、場合によっては害虫の発生源となることがあります。そのため、施工中はできる限りゴミを放置しないよう、建築会社や担当者に相談して対策を打つことが重要です。
建築プロジェクトでは、設計や施工段階での細かな注意が必要ですが、そのためには施工会社との協力が不可欠です。丁寧で信頼できる施工会社であれば、施主の疑問や不安にも丁寧に対応してくれるでしょう。建設業者を選ぶ際には、信頼できるパートナーをじっくりと選定することが大切です。
┃入居時・入居後に心がけておきたい対策
最終的に、引き渡し後には、特に害虫対策に留意する必要があります。ここでは、「入居時の対策」と「居住後のケア」について詳しく説明します。
■入居時の注意点
引越しの際に使用するダンボールは、実は虫を持ち込んでしまう主要な原因となり得ます。引越し前の住居から、気づかぬうちに卵を運び込んでしまう事例も珍しくありません。
そのため、荷造りに使用するダンボールは新しいものをできる限り選び、引越し後は速やかに処分することが重要です。
■入居後の注意点
最も重要なのは、外からの害虫の侵入を防ぐことです。窓とサッシの隙間、網戸の穴、室外機のホースなど、気になる隙間を見つけたらすぐに塞ぎましょう。
さらに、害虫の発生を防ぐには、清潔な環境を保つことが基本です。流しの生ごみは放置せず、速やかに処分することが大切です。すぐに捨てられない場合は、フタ付きのゴミ箱に入れるなどの工夫をしましょう。
湿気対策には、備え付けの換気システムを利用するだけでなく、手動での換気も重要です。
梅雨などの湿気が多い時期には、網戸などで対策をしたうえで、窓や勝手口のドアをこまめに開け閉めして、空気の通り道を確保しましょう。
┃まとめ
害虫による被害は人体、衣類、建物などさまざまな面で発生するため、適切な対策が必要です。
土地選びでは、虫が多いエリアを避けるだけでなく、飲食店や古い空き家が周辺にあるかどうかにも注意を払いましょう。
施工時には、虫を寄せ付けない設備を導入し、隙間ができないような設計が重要です。
ハウスメーカー選びの際には、各社のシロアリ対策も確認しておくと安心です。
引越しの際には、新品のダンボールを使い、引越し後は速やかに処分することを心がけましょう。
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