建売住宅とは、土地と住宅が一体となって販売されている一戸建てのことを指します。建売住宅には、既に完成している物件と、まだ建設途中または計画段階の物件の2種類があります。それぞれの特徴と購入時の主なポイントについて詳しく見ていきましょう。

◆完成している物件を買うケース

建売住宅は、完成済みの物件を購入することが一般的です。既に建築が完了している建売住宅は、完成日から1年間「新築」として販売できます。建売住宅の完成日とは、建築確認検査機関の検査に合格し、「検査済証」が発行された日を指します。

購入時の主要なポイントは、施工の品質を実際に確認することです。完成済みの建売住宅は、内装や外装、設備などの状態を目で見て判断できるため、詳細にチェックしましょう。

さらに、完成済みの建売住宅では間取りや大きな設備の変更は困難ですが、オプションとしてカスタマイズが可能な場合もあります。必要な設備が足りない場合は、追加工事を検討してみると良いでしょう。

◆未完成の物件を買うケース

未完成の物件を購入するケースとは、まだ更地であったり、住宅部分が建築途中であったりする建売住宅のことを指します。建売住宅では、更地または建築中の状態でも、建築確認検査機関で「確認済証」を取得している物件であれば販売することが可能です。しかし、確認済証を取得してから、建築確認検査機関の検査に合格して「検査済証」が発行されるまでの期間は、未完成の物件という扱いになります。

未完成の物件を購入する際の主なポイントとしては、引き渡し時期の確認が重要です。口頭だけでなく、契約書を通じて、住宅が建てられるスケジュールも併せて確認することが大切です。また、建築途中の場合は、入居希望時期から逆算して、工事の遅れなどがないかも確認するようにしましょう。

◆建売住宅の完成済み物件と未完成物件には、それぞれメリット・デメリットがあります。

完成済みの物件のメリットとして、購入前に実際の物件を確認できることや、購入後すぐに入居できることが挙げられます。外装や内装、間取りを実際に見て体感できるため、具体的な生活をイメージしながら購入を検討できます。

一方で、デメリットもあります。すでに完成しているため、建築過程を確認することができません。基礎部分や構造などの施工品質に不安がある場合は、施工会社に問い合わせると良いでしょう。また、完成済みの物件では、間取りや建材の変更、設備のグレードアップが難しいことが多いです。もし、変更したい部分がある場合は、リフォームを検討する必要があります。

┃まとめ