失敗しない不動産コラム
2024/06/21
不動産仲介とは？？利用するメリットを解説！
POINT
❶ 不動産仲介とは？
❷ 仲介手数料の支払いタイミングや計算方法
❸ 売却時に仲介業者を利用するメリット
❹ まとめ
┃不動産仲介とは？
■不動産仲介とは
不動産の売主と買主の間に立って売買契約を成立させる業務を指します。宅地建物取引業者の中で、「売主」や「貸主」ではなく、「仲介」や「媒介」と表示されている業者が不動産仲介業者です。
仲介業者の主な業務には、物件の価格査定や調査、広告宣伝といった販売活動、重要事項説明書や契約書の作成などが含まれます。これらの活動に対する報酬が「仲介手数料」となります。
┃仲介手数料の支払いタイミングや計算方法
不動産仲介手数料とは、売買契約が成立した際に依頼主から不動産仲介会社へ支払う報酬のことです。これは成功報酬であり、契約が成立しなかった場合には発生しませんが、売却の場合にも仲介手数料が発生します。
売却損は、売却代金から取得費を差し引いた金額になります。
仲介手数料の上限は、宅地建物取引業法によって定められています。取引価格に応じて異なりますが、取引価格が400万円を超える場合は「取引価格×3％+6万円」で計算されます。例えば、3,000万円の住宅を売却する場合の仲介手数料は、3,000万円×3％+6万円＝96万円となり、ここに消費税が加算されます。この金額を諸費用とは別に不動産仲介業者に支払うことになります。
ただし、法律を超えた金額を請求する悪質な業者もいるため、計算方法を理解しておくことで、仲介手数料の正確な額を事前に把握し、法外な請求を避けることができます。
仲介手数料の支払いは、一般的に売買契約時に半額、引き渡し・残代金決済時に半額を支払う形式です。ただし、取引や不動産仲介会社によって異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。また、不動産仲介会社に依頼して買い替えをする場合は、売却時だけでなく購入時にも仲介手数料が発生します。売却価格と購入価格がそれぞれ3,000万円の場合、購入時に96万円（税抜き）、売却時に96万円（税抜き）、合計192万円（税抜き）の仲介手数料が掛かります。
┃売却時に仲介業者を利用するメリット
仲介業者について話題になると、「売却価格の全額が手元に入らないのは嫌だ」「買主を自分で見つけたほうがいいかも」「不動産仲介会社に依頼する意味はあるのか？」といった意見を耳にすることがあります。仲介手数料が数十万円にもなることを考えると、損をした気分になるのも無理はありません。
しかし、不動産仲介会社に依頼するメリットを知らずに避けていると、実際にはそれが「損」になる可能性もあります。
不動産取引には、さまざまな専門知識やノウハウが必要です。経験を活かした交渉や、法律を遵守した契約の締結など、知識が求められる手続きが多岐にわたります。仲介業者に依頼すれば、これらを一から学ぶ必要はありません。
売却時には、物件の特性や地域の状況を考慮した販売活動を通じて、効率的に購入希望者を探すことができます。内覧の調整や契約、決済なども適切に対応してもらえるため、スムーズな不動産取引が実現します。
個人で行う場合、買主との契約条件で折り合わずにトラブルに発展したり、売り時を逃して売却価格を大幅に見直す必要が生じたりする可能性があります。大きな資産である不動産を売却する際には、仲介手数料を支払ってでも業者に依頼することで、最終的にはコストを抑えられる場合もあるのです。仲介業者は不動産取引の専門家であり、その手数料は専門家への相談料でもあるのです。
┃まとめ
不動産売却時の仲介手数料は一見すると高額に感じるかもしれませんが、個人で売却する際のデメリットと比べると、仲介業者に依頼することのメリットが多いことも少なくありません。
売却活動中には次々と不安や疑問が生じるものです。仲介業者に依頼する最大の利点は、それらの問題を確実に解決し、満足のいく売却へと導いてくれる点にあるのではないでしょうか。
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