失敗しない不動産コラム
2024/04/19
住宅ローンって、みんないくらぐらい払ってる?平均値を見る 前編
LIST
❶ 住宅ローン返済額平均
❷ 住宅購入の平均費用
❸ 借入、返済時の平均値
❹ 住宅ローンの返済比率
❺ 住宅ローンを組むときにに注意すること
❻ 平均金額の参考
❼ まとめ
※前半は❶~❸まで解説します。
┃住宅ローン返済額平均
住宅ローンの返済額平均は、物件の種類に応じて次のように異なります。
年間返済額 | 月間返済額 | 返済負担率 | |
---|---|---|---|
注文住宅 | 174万円 | 14.5万円 | 16.4% |
分譲戸建住宅 | 126.6万円 | 10.6万円 | 18.8% |
分譲集合住宅 | 148.1万円 | 12.3万円 | 17.4% |
中古戸建住宅 | 106.7万円 | 8.9万円 | 16.6% |
中古集合住宅 | 101.3万円 | 8.4万円 | 16.6% |
リフォーム住宅 | 75.6万円 | 6.3万円 | 10.2% |
表を見ると、年間の返済額は注文住宅が174.0万円で最も高くなっています。逆に、リフォーム住宅は75.6万円で最も低く、注文住宅との差は98.4万円になります。
さらに、世帯年収に対する返済負担率が最も高いのは分譲戸建て住宅で18.8%です。対照的に、リフォーム住宅は10.2%で、返済負担率でも最も低い水準となっています。住宅ローンの返済額は、借入金額や返済期間によっても変動します。同じ返済金額でも返済期間が異なれば、返済期間が短いほうが返済総額が高くなるのは当然のことです。
加えて、土地の価格は地域ごとに相場が異なります。例えば、東京・名古屋・大阪といった三大都市圏と他の地域では、住宅ローン返済額に差が生じる可能性も考慮しておくべきです。
┃住宅ローン返済額平均
次に、住宅購入に関する基本的なデータを確認してみましょう。住宅ローンの返済額は、物件の種類によって異なります。また、住宅ローンの借り入れがいつ、どのタイミングで行われたかによっても毎月の返済額が変動します。さらに、多くの人が何歳で住宅を購入したのかについてもご紹介します。
■住宅の平均購入価格
種類別における住宅の平均購入価格と、それぞれの自己資金額は以下のとおりです。
平均購入価格 | 平均自己資金額 | |
---|---|---|
注文住宅(土地の購入含む) | 5,436万円 | 1,665万円 |
建て替え世帯 | 4,487万円 | 2,093万円 |
分譲戸建住宅 | 4,214万円 | 1,160万円 |
分譲集合住宅 | 5,279万円 | 2,259万円 |
中古戸建住宅 | 3,340万円 | 1,432万円 |
中古集合住宅 | 2,941万円 | 1,450万円 |
リフォーム住宅 | 206万円 | 153万円 |
上記の価格帯は、各住宅の購入において一つの基準となり得ます。ただし、購入を検討しているエリアによっては価格帯に差異が生じることに留意する必要があります。 特に、東京23区のような地価の高いエリアでは、相場よりも予算を慎重に見積もることが肝要です。
住宅の価格は通常、理想の条件を取り入れるほど高くなります。ですから、最初に予算と実現したい条件に対する優先順位を設定し、妥協できるポイントを見つけていくことが重要です。
■住宅の平均購入年齢
全ての住宅タイプにおいて、住宅購入者の平均年齢は30代から40代になります。若い世代では、新築物件が中古物件よりも好まれる傾向があり、逆に50代から60代の方々には中古物件への需要が見られます。
住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険への加入が条件となります。これからも健康で働ける時期に住宅資金を借り入れて購入していることが窺えます。結婚や出産など、家族が増えるタイミングで住宅を購入する傾向が見受けられます。返済期間を考慮し、最適な購入時期を早めに計画することが肝要です。
不動産売却をお考えの場合は、不動産一括査定が有益です。下のフォームをご記入いただければ、複数の企業からの査定結果を比較でき、高額でかつ迅速に売却できる可能性が高まります。
┃借入、返済時の平均値
ここでは、住宅ローンを借入れるときのさまざまな平均金額を紹介します。
■借入時の平均値
❶住宅ローンの平均借入金額
金額の多い順に並べると、注文住宅が3,361万円、分譲戸建住宅が2,830万円、分譲マンションが2,702万円、中古戸建て住宅が1,575万円、中古マンションが1,551万円です。新築物件は中古物件よりも価格が高いため、当然ながら借入れ金額も新築物件の方が高額になります。
❷住宅ローンの平均世帯年収
❸住宅ローン借入時の平均年齢
住宅ローンを借入れるときの平均年齢は、全てのタイプの住宅で30代~40代です。
❹住宅ローンの平均頭金(=自己資金)
住宅ローンの平均頭金(=自己資金)は、分譲マンションの場合の1,317万円から分譲戸建住宅の801万円の幅に収まっています。物件価格に対する自己資金比率は、21.4%から44.3%です。
❺住宅ローンの平均金利
住宅ローンを組む人のおよそ90%以上の人が選ぶ変動金利は、平均金利で0.5%前後となっており、なかには0.2〜0.3%台の金利を提供する金融機関もあります。
■返却時の平均値
❶住宅ローンの平均返済期間
次に、住宅ローンの平均返済期間について見ていきましょう。
住宅ローンの平均返済期間は、中古戸建てが28.1年から注文住宅が33.8年となっています。住宅ローンをできるだけ早く完済したいと思うのは理解できますが、現在の低金利の状況を考慮すると、ゆとりある生活を維持するためには返済期間を長めに設定することも一つの方法です。毎日の節約を心がけ、一定の貯金ができた際や不動産を売却するタイミングで繰り上げ返済を行うのも賢い選択肢です。繰り上げ返済には手数料が発生することもありますが、多くの場合、これによって利息が減少しローンの支払い期間が短縮されます。
❷住宅ローンの平均返済額(月単位)
❸住宅ローンの平均返済負担率
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の比率を指します。この負担率は、ローンの審査基準の一環で、通常では30%から35%が上限とされ、これを超える融資は難しいとされています。
統計によれば、平均の返済負担率は20%から13.9%となっています。通常、20%前後が無理のない返済負担率と見られています。
ただし、金利が発生するため、「借入金額」と「返済総額」は必ずしも一致しないことに留意しましょう。
借入れ限度額一杯にローンを組むと、将来的に予測できない事態に対処できなくなる可能性があります。子供がいる場合は、成長に応じて増えていく教育費を考慮する必要があります。
同時に、年齢が上がると介護資金も必要となります。生活に余裕をもたせるためには、無理のない範囲でローンを組むことが重要です。
表 年収別借入限度額と理想的な借入額
年収 | 借入限度額 | 理想的な借入額 |
---|---|---|
400万円 | 3000万円 | 1500万円 |
500万円 | 3760万円 | 1880万円 |
600万円 | 4510万円 | 2250万円 |
700万円 | 5260万円 | 2630万円 |
800万円 | 6010万円 | 3000万円 |
900万円 | 6760万円 | 3380万円 |
1000万円 | 7520万円 | 3760万円 |
1100万円 | 8270万円 | 4130万円 |
1200万円 | 9020万円 | 4510万円 |
※借入限度額は典型的な住宅ローンの審査において、金利4%、年収に占める年間返済比率40%で算出されます。
※理想的な借入額は、審査金利4%、年収に占める年間返済比率20%で計算されます。
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