失敗しない不動産コラム
2024/03/15
新築祝いのお返しはどうするのが正しい?
新築祝いを受けた場合、新築内祝いとしてお返しの品を贈るのが日本の慣習です。
新築祝いにおいても、贈り物の相場や適切な贈り時などが細かく規定されています。
では、親や親戚などの親族から新築祝いをいただいた場合も同じように対応すべきでしょうか?
この疑問について、ここでは答えていきます!
┃新築祝いについて
❶相場
一般的に、
・家族への新築祝いは3万円から5万円程度
・親戚に対しては付き合いの程度により5,000円から3万円程度
・友人や仕事関係の方には5,000円から1万円
が一般的な相場とされています。
❷ギフト選びの注意点
親しい友人や家族であれば現金でも問題ありませんが、会社の上司や目上の方に対しては
「お金に困っているのではないか」という印象が強まる可能性があるため、
おすすめできません。また、火事のイメージを連想させるため、
火にまつわる灰皿やストーブなどもNGとされています。
花を贈る際も、赤い花は避けるようにしましょう。
さらに、玄関マットやスリッパなど「踏みつける」といった意味合いのアイテムや、
壁に穴を開ける必要があるものも避けるべきです。
これは、新居の壁に傷をつけたくないという方が多いからです。
❸送るタイミング
新築祝いを贈るの適切なタイミングは、引っ越し完了から1~2ヶ月以内が良いとされています。
以前は、新築が完成してから1か月以内に贈るのが一般的なマナーでした。
しかし、新しい住まいが完成直後は引っ越しや手続きに追われていることが多く、
受け取る方も忙しいことが考慮され、1か月から2か月という期間が一般的になっています。
┃新築祝いのお返しについて
❶相場
新築内祝いの金額相場は、一般的には
受け取ったお祝いの品の半額から3分の1程度
とされています。この目安に従いつつ、
相手が気兼ねなく利用できる品を選びましょう。
上司などの目上の方からいただいた場合は3分の1
同僚や友人からいただいた場合は2分の1の金額で内祝いを贈ります。
いただいた金額よりも高額の内祝いを贈ることは失礼になります。
連名でいただいた場合は、新居祝いの半額程度を人数で均等に割り、
一人当たりの予算を決めます。
小額でも一人ひとりにハンカチや焼き菓子などのプチギフトを渡すと喜ばれます。
職場の同僚グループへは、個包装のお菓子やコーヒーなどの詰め合わせも
内祝いとして適しています。贈る前に確認して、必ず人数分用意するようにしましょう。
❷ギフト選びの注意点
お祝いの際には、縁起の悪いとされる品物は避けるのが礼儀です。
包丁やはさみ、ナイフなどの刃物は、「縁を断ち切る」という意味に結びつき、
古くから贈り物には相応しくないとされています。
同様に、日本茶は法事や香典返しの際に用いられることが多いため、
贈り物としては避ける方が無難です。
特に目上の方への贈り物として、新築祝いと同じく、現金を贈ることはタブーです。
金券類も金額が直接伝わってしまうため、内祝いには適していません。
また、直接肌に身につける肌着や靴下などのアイテムを贈ることもNGです。
これは「相手の生活に干渉する」という印象を与え、失礼な印象を与えてしまいます。
❸おすすめのギフト
内祝いは、相手の趣向や状況、家族構成などを考慮して選ぶことが大切です。
子どもがいるご家庭には、お菓子やジュースなど、子どもたちも楽しめるアイテムが喜ばれるでしょう。
お酒やグルメ、アウトドアが好きなど、相手の趣味や好みを確認しておくと良いですね。
何を選べばよいか分からない場合、「カタログギフト」もおすすめです。
実用品や飲食物はもちろん、ファッション、インテリア、家電など、
幅広いジャンルの商品が掲載されているので、選択肢が広がります。
❹正しい「のし」の付け方
内祝いの水引には、紅白の蝶結びや金銀の7本を用います。
この水引には「蝶結び」と「結び切り」の2つがあり、
それぞれに特別な意味が込められています。
「蝶結び」は何度もほどいて使えるため、
入学祝いや出産祝いなどの「何度あってもおめでたいこと」に使います。
一方、「結び切り」は一度切れば再利用できないため、
結婚祝いや快気祝いなど、一度きりのお祝いに用います。
新築祝いのお返しには、紅白の蝶結びの水引に、のしをつけた掛け紙を使います。
表書きには「新築内祝い」や「内祝」などを記し、
名前の欄には贈り主となる家族の苗字を書きます。
住む人の苗字が複数ある場合は、連名で表記することをおすすめします。
❹送るタイミング
通常、引っ越し後の荷ほどきや必要な手続きが整った後、
おおよそ1~2ヶ月以内に贈り物が行われることが一般的です。
引っ越し直後に贈られることが多いため、忙しい中でもお祝いを受け取る際は、
リストを作成して整理し、混乱を避けるように心掛けましょう。
┃まとめ
誰に対しても、嬉しい瞬間を共有し、感謝の気持ちを伝えることは共通です。
この考えを基に、これからは一層素晴らしい関係を築いていけると嬉しいですね。