失敗しない不動産コラム
2024/02/09
新築と中古。家の購入する時の違い
建ぺい率や容積率が制限されることによって、住宅新築の家と中古の家とでは、
買うまでの手順に違いがあることも知っておきたいポイントです。
もちろんそれぞれにメリット・デメリットはありますので、
以下のような手順の特徴も考慮しながら、検討してみると良いでしょう。
┃新築の家を買う手順
新築の家を買う手順は、建売住宅の場合と注文住宅の場合とで異なるため、分けて解説します。
■建売住宅の場合
建売とは、あらかじめ設計の仕様が決められている新築住宅を、土地と一緒に購入できる方法です。
土地と住宅を別々に買う必要がなく、ゼロベースから間取りや設備を考える手間が省けるため、
比較的買うまでのステップが少ないメリットがあります。
ただし基本は買い手の希望が反映されないため、何かこだわりがある場合には不向きでしょう。
なお大まかな流れとしては、通常はモデルルームの見学からスタートし、
そこで気に入れば申込・契約・住宅ローンの決定・引き渡し、というように進んでいきます。
■注文住宅の場合
注文住宅は基本的に買い手の要望に応じた建築によって家を建てるもので、
建築士やハウスメーカーなど、設計の担当者とのしっかりとした打ち合わせを要します。
例えば間取りはもちろん、設備や建具も自由にカスタムしやすく、
希望の条件が多い際には特におすすめです。
ただし建売ほどのスピード感はなく、当然ながら入居するまでの手順も増えます。
さまざまな面を自分たちで考慮しなければならないため、
あまり時間が取れなかったり面倒に感じてしまったりする場合には、適していないでしょう。
何も決まっていない段階からスタートするので、注文住宅においては、
まず設計の依頼先や土地の選定などから開始。
その後は見積もり・打ち合わせ・工事の契約・住宅ローンの決定・引き渡し、
というような流れになるのが一般的です。
■中古の住宅を買う手順
すでに売りに出されている物件を探して、契約がうまくいけばすぐに購入できるのが中古住宅で、
手軽に決めやすい点が大きなメリットです。
さらに中古であれば、比較的低コストで手に入れやすく、
買うまでのハードルも非常に低いでしょう。
また新築とは違って、購入を決定する前にしっかりと住宅の様子をチェックできるため、
入居後のイメージもしやすい特徴があります。
ただし、築年数が長くなればなるほど老朽化は進んでおり、
入居前に補修しなければならないケースも少なくありません。
どうしても各種設備も古いというデメリットも出てきます。
そのため実際に本契約になる前には、専門家によるホームインスペクション(住宅診断)
を実施しておくのがおすすめです。
なお、中古住宅の場合も、買うまでのステップは建売とほぼ同様です。
実際に物件を見学してみて、問題がなければ
・申込
・契約
・住宅ローンの決定
・引き渡し、というような流れで進みます。