失敗しない不動産コラム
2023/09/15
建売住宅の駐車場って狭い?
「建売住宅は駐車場が狭いとか使いにくいとか言うけど、実際はどうなの?」と気になっていませんか?
建売住宅の駐車場事情は、地域や不動産会社によって異なるためケースバイケースです。
とはいえ、せっかく購入するのなら「思ったより狭いし使いにくい」事態になるのは避けたいですよね。
そこでこの記事では、建売住宅購入前にチェックしておきたいポイントや駐車場を上手に活用する方法を解説します。
マンションと違い、毎月の使用料なしで駐車場を使えるのは建売住宅のメリットです。
せっかく駐車場スペースがあるのなら、うまく活用して購入後の生活を楽しみましょう。
┃地域によって異なる
先述のとおり、建売住宅の駐車場事情は地域や不動産会社によって異なります。
もちろん建売住宅は誰が住んでも住みやすくなるように設計されているため、
設計ミスで車が停められないなんてことはないでしょう。
ただし東京都内や駅近といった土地に限りがある地域では、軽自動車一台のみの物件が多く販売されているケースはあります。
停められる最低台数は地域性によっても変わってくるため、
お住まいの地域の不動産会社に「この地域の建売住宅の駐車スペースはどれくらいが標準なの?」
と聞いてみるといいでしょう。
住宅を購入する際、多くの人は間取りや内装に意識がいきがちです。
しかし駐車スペースが思ったより狭く使いにくいとなれば、日々の車の出し入れがストレスになってしまいます。
物件が建ってしまえば取り返しがつかないため、建売住宅を考える際は駐車場事情もよく確認したうえで購入してください。
┃思ったより狭いを防ぐポイント
建売住宅の駐車場が「思ったより狭かった」「車は入るが出し入れしにくい」
という事態になるのを防ぐためには、以下のポイントを確認するようにしてください。
■後悔しないポイント
・購入前に駐車場の面積を確認しておく(※普通乗用車1台分の駐車場の広さは、幅2.5m×長さ 6.0m)
・車止めの位置やドア・トランク開閉時のスペースも確認しておく
・自身の車の大きさや家族の状況を考慮(子どもが乗り降りの際にドアを大きく開く癖があるなど)する
・駐車場の前面道路や隣の家との境界、室外機の位置といった環境も考慮する
・今後子どもの成長にあわせて「乗り換える可能性がある車種のサイズ」を基準に適切な広さを考える
・自身や家族の運転技術を過信しない
上記のポイントを参考に、駐車スペースだけではなく車や家庭の状況、
外の環境もふまえて適切な駐車スペースがどれくらいなのかを考えましょう。
万一購入予定の物件で駐車スペースが狭いと感じる場合は、
もう少しゆとりを持たせられないか業者に相談してみてください。
建売住宅の場合は、業者が建てた既存の住宅で似たような駐車場付き物件があることも多いです。
物件完成前でイメージがわかないという人は、不動産会社に聞いて完成済み物件を見せてもらうといいでしょう。
┃建売住宅の駐車場のメリット
■建売住宅の駐車場 メリット
・駐車場代が不要
・家を出てすぐ車に乗れる
・敷地内なので洗車しやすい
・車を前に出してバーベキューやプールができる
・2台停められる場合は来客時にも困りにくい
・スペースに余裕があればタイヤやゴミ箱などを置くこともできる
マンションであれば駐車場は抽選ですし、1台しか確保できないケースがほとんどです。
毎月住宅ローンとは別に駐車場代が発生するうえ、部屋から駐車場まで距離があります。
買い物や子どもの保育園送迎をするたびにストレスがたまってしまう人もいるでしょう。
しかし建売住宅であれば、そうしたマンション駐車場ならではのデメリットは発生しません。
特に駐車場代がかからない点は、家計にとって大きなメリットです。
2台分の駐車スペースがあればプールやバーベキューも容易ですし、
来客時の駐車場所にも困らないでしょう。そのため住宅購入時には、
広めの駐車スペースを確保できる建売住宅を選ぶのがおすすめです。
もちろん駐車場事情は各地域によって異なるため、
なかなか思ったとおりのスペースを確保できない場合もあるでしょう。
とはいえ駐車場があれば家族の楽しみはぐっと広がります。
内装はリフォームしやすいですが、駐車場は後から拡張するのが難しい場所です。
購入後の暮らしを想像したうえで、できる限りゆとりのある駐車スペースを確保してください。
┃建売住宅の駐車場を有効活用!庭として楽しむ
最近は庭がなく駐車場のみという住宅も増えてきていますが、
自宅の駐車場・駐車スペースは庭代わりにもなるのでおすすめです。
広めの駐車場があれば、車を前に出してバーベキューをしたり、子どものプールを出したりできます。
車の後ろにテントを張って自宅キャンプを試してみるのもいいでしょう。
コロナ禍でなかなか外出できない状況でも、親子でアウトドア気分を満喫できるのではないでしょうか。
駐車スペースがオープンで道路からの視線が気になる場合は、
目隠しと日差しよけになるサンシェードを取り付けるのがおすすめです。
サンシェードがあれば、人目も紫外線も気になりません。
よく晴れた気持ちのいい日にはシートを広げてお弁当を食べたり、
ごっこ遊びをするだけでも子どもは喜ぶのではないでしょうか。
庭がなくても、駐車場があれば青空の下で楽しむ方法はいくらでもあります。
部屋の延長線上で駐車場を第二のリビングとして考え、
家族でさまざまな遊びやイベントを企画して試してみてはいかがでしょうか。
建売住宅の駐車場事情は地域や不動産会社、物件によって異なるため、一概に狭いとも広いとも言えません。
ただ住宅選びにおいては、以下の二つを忘れないことが大切です。
・購入後には駐車場の広さはなかなか変えられない
・駐車場は庭代わりにもなるため広さがあればその分楽しみが増える
住宅購入時には、内装や間取りと同様に駐車場の広さや出し入れのしやすさも確認するようにしてください。
購入時に後悔しないポイントは、駐車場の面積とあわせて各家庭の状況や将来乗る可能性のある車、
外の環境も加味したうえで適した駐車スペースを考えることです。
自分や家族の運転技術を過信せず、理想どおりの駐車場付き物件が見つかるまでよく検討してくださいね。