失敗しない不動産コラム
2023/08/18
中古マンションのリフォームを考えてるアナタへ①~できること・できないこと~
中古マンションを購入する人の中には、購入と同時にリフォームを
検討している人もいるのではないでしょうか。
マンションと一戸建てでは、リフォームできる箇所や内容が異なります。
今回は、中古マンションのリフォームでできる内容や大まかな流れ、注意点などについて紹介します。
┃中古マンションをリフォームするメリット・デメリット
中古マンションは新築マンションよりも物件数が多いため、ライフスタイルに合った物件を探しやすい点が魅力です。
■メリット
・新築マンションよりも予算を抑えられる
・予算を抑えられるので、希望に合った間取りや内装の住まいを手に入れられる
・既に物件があるため、実際の暮らしをイメージしやすい
■デメリット
・住み始めるまでに少し時間がかかる
・工事に半年近くかかることもある
・入居したい時期が決まっている場合は早めに準備する必要がある
・希望するリフォームができない可能性もある
■中古マンションのリフォーム費用は?
中古マンションのリフォーム費用は、リフォームの内容によって異なります。
水回りの設備交換や内装リフォームであれば、200万~500万円程度が目安です。
一方、間取り変更や骨組みだけを残して行うスケルトンリフォームの場合は、
1,000万~2,000万円程度かかることもあります。
┃できること・できないこと
中古マンションは一戸建てと違い、リフォームでできることとできないことがあります。
■中古マンションのリフォームでできること
中古マンションでリフォームできる部分は、「専有部分」のみです。
専有部分とは各住居の内部を指し、具体的には床や天井、間仕切り用の壁、住宅設備などが該当します。
ex)マンション工事の一例
・床や天井の張り替え・塗装工事
・壁や床などに断熱材を入れる工事
・室内ドアなどの建具変更
・コンセントの位置変更・数を増やす工事
・水回り設備の交換 など
また、下記の2つのリフォームは、マンションによってできる場合とできない場合があります。
ex)マンション工事の一例
・間取り変更(マンションの構造が壁式構造の場合は不可)
・水回り設備の移動(排水管に手を加える工事が禁止されている場合は不可)
■中古マンションのリフォームでできないこと
中古マンションのリフォーム工事は、前述したように専有部分のみです。
各住居の外部に当たる「共用部分」については、個人がリフォームすることはできません。
共用部分には専用庭やバルコニー、マンションの構造体となる柱・梁・壁などが含まれ、
窓や玄関ドアの外側部分も共用部分に区分されます。
ただし、共用部分であっても、マンションの管理組合が実施する場合や、
マンションの管理規約によって認められている場合は個人でのリフォームが可能です。
中古マンションの管理規約では通常、リフォームの範囲や使用する材料を制限するなど、
リフォームを行ううえでの条件が設定されています。
そのため、希望するリフォームができるか、購入前に管理規約を取り寄せて確認することが大切です。
┃その❷に続く…
中古マンションのリフォームを考えてるアナタへ②~リフォームの流れと注意点~