失敗しない不動産コラム
2023/03/31
床をキレイに保ちたい!フロアコーティングのすすめ
建てたばかりの新築を綺麗で清潔に保つには、こまめな掃除やメンテナンスが必要です。
しかし、家事や育児、仕事などに日々追われていると、そんなことをやる余裕は無いですよね。
そこでオススメしたいのがフロアコーティングです。
特殊な塗料で床を保護し、新品の床の美しさや清潔さを長期間保ってくれる便利な方法です。
この記事では、フロアコーティングの効果や注意点、種類、費用相場などをご紹介します。
後半では、床以外のコーティング方法について解説しています。ぜひご覧になってください。
┃フロアコーティングのメリット・デメリット
◐ まずはフロアコーティングのメリットデメリットをご紹介します。
■メリット
❶見栄えが良くなる
┗フロアコーティングをすると、床を普通に張るよりも光沢感のある綺麗な床を演出できます。
種類によって光沢度は異なり、ツヤ感が強ければ部屋を明るく広く感じられ、低光沢であれば上品で落ち着いた空間に仕上がります。
❷滑り止めの効果がある
┗フロアコーティングは滑りにくい特徴を持つタイプもあり、その期待の高さは幼稚園や介護施設などの床面に多く使用されるほど。
床が滑りやすい場合、転倒事故が発生しやすくなるため、足腰に負担のかかりやすいお年寄りやペットがいる家庭には嬉しいメリットです。
❸傷や汚れに強くなり、掃除が楽になる
┗床は家の中で最も多く触れる部分。 物を落とした時、イスやテーブルなどの家具を移動した時、歩いている時など、
日々の生活動作で摩擦や衝撃が起こり、キズや汚れは蓄積していきます。それに加え、時間の経過によって本来の品質は低下していきます。
フロアコーティングを施した後であれば、塗料による膜が床面に張られるため、通常の床ではシミになってしまう油汚れや食べこぼし、
痕になりやすい家具の引っ張りキズから守ることができます。 また、水に弱いと言われている木材フローリングでも水拭きができるなど、掃除やお手入れがグッとラクになります。
❹30年感メンテナンス不要
┗フロアコーティングをした後は、当面の間、ワックスがけなど定期的なメンテナンスが不要になります。
種類によっては最高30年間耐久できるものもあり、日々行っている掃除を行うだけで、新築当初の綺麗な状態の床を維持できます。
フロアコーティングに使われる塗料は、薬品に対しての耐久性が高く、小さな子どもやペットが直接床を舐めても影響はありません。
また、1度硬化した塗膜は、物をよく溶かすアルコールなどで拭いても溶けることはないため、細菌や雑菌が床に入り込む心配もありません。
❺ワックスよりも耐久性がある
┗ワックスもフロアコーティングも塗料が膜をつくり、床にツヤを出すとともに床を保護するという役目を果たします。
しかし塗料に使われている成分が違うため、皮膜の硬度がワックスは柔らかく、フロアコーティングは硬いという違いがあります。
皮膜が硬いほどキズや汚れから守る力も強くなるため、フロアコーティングの方がワックスよりも床材を傷つけにくいといえます。
また、ワックスはフロアコーティングと比べて耐久年数が短く耐水性も低いです。水で濡らしたぞうきんやモップをかけるとワックスは剥がれやすくなり、
数ヶ月や半年に一度のペースでワックスをかけ直す必要があるため、メンテナンス性や掃除のしやすさを比較してもフロアコーティングのほうが優れているといえます。
■デメリット
❶フロアコーティングのタイミングが限られる
┗フロアコーティングをする際は、部屋の床一面にコーティング材を塗布するため、床面を何も無い状態にしなければなりません。
新築に引っ越した後に全部屋行うとなると、移動してきた家具の置き場がなくなってしまいます。
部分的に施工する場合は家具移動を行ってくれる業者もいますが、冷蔵庫や食器棚、
ピアノなど重量のあるものは「床を傷つける恐れがあるため移動不可」なところがほとんどで、別途費用がかかる場合もあります。
❷塗料が乾燥するまで、モノが置けない
┗コーティング材を塗布した後、乾燥するまで床に触れることはできません。
コーティング材が乾燥するまで基本的には1日~3日かかるため、その間は部屋と部屋の移動が難しくなります。
そのため、新築が完成した直後の引っ越し前に行うのが一番良いタイミングなのです。。
❸遮音性・クッション性が損なわれる可能性
┗フロアコーティングは、床面をコーティングし硬化することで汚れやキズから守りますが、それによって本来フローリングが持つ「しなやかさ」を失います。
しなやかさが失くなると、下の階へ音が伝達されやすくなり、床材のきしむ音が増えることも。また、衝撃をやわらげるクッション性も低くなるため、転倒した時はケガに繋がりやすくなる可能性があります。
❹業者によって仕上がりが違うので、デキが左右される
┗フロアコーティングは人の手で仕上げます。品質の高い塗料でも、施工する人の技量で効果や見た目の仕上がりが左右されるため、「どこの業者に依頼するか」を慎重に考える必要があります。。
┃フロアコーティングの種類と費用
◐ つぎに、フロアコーティングの種類や費用相場についてご紹介します。フロアコーティングの種類は、主に以下の4つがあります。
種類 | 耐用年数 | 硬度 | 費用相場(30平米) | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|---|
ガラスコーティング | 20年以上 | 8〜12H | 約10〜25万円 | ・無垢フローリングを使用している ・フローリング本来の風合いを残したい |
UVコーティング | 30年以上 | 5〜6H | 約10〜20万円 | ・光沢感のあるツヤが好み ・引っ越しまで時間がない ・ペットを飼っている |
シリコンコーティング | 20年以上 | 4〜5H | 約8〜15万円 | ・適度な光沢に仕上げたい ・予算を抑えたい ・ペットを飼っている |
ウレタンコーディング | 3年〜10年 | 1〜3H | 約5〜15万円 | ・安心して業者に任せたい ・費用を抑えたい |
◆ガラスコーティング
┗ガラスコーティングは最も硬度が高いタイプです。耐水性・耐擦傷性に優れているため、生活しているうちに付いてしまうキズや汚れはもちろん、経年劣化からもフローリングを守ります。
自然なツヤ感に仕上げることもできるため、「ピカピカのツヤが苦手」「床材本来の風合いを生かしたい」という方にオススメです。
◆UVコーティング
┗UVコーティングは、床を光沢感のあるツヤで美しい表情にグレードアップしてくれます。
コーティング材を塗布した後は自然乾燥で2〜3日かけて硬化させることが一般的ですが、照射機をあてて短時間で硬化できるため、1日あれば施工は完了します。
「引越しまでに時間がない」「すでに入居している」方でも比較的行いやすいです。
また、耐用年数は30年以上と最長。各薬品に対しての耐久性も高く、アルコールや除光液でのお手入れも可能です。
◆シリコンコーティング
┗シリコンフローリングは最も滑りにくい種類なので、お年寄りやペットがいる家庭に最適です。
また、耐用年数が同程度のガラスコーティングやUVコーティングよりも費用相場は低いため、「長期間耐久できるものがいいけど、予算は抑えたい」という方にオススメです。
◆ウレタンコーティング
┗ウレタンコーティングは、他のフロアコーティングよりも費用相場は低いですが、耐用年数は3年〜10年と短めです。
また、施工が容易で補修も比較的難易度が低いため、業者としては扱いやすいタイプです。腕の良い業者が施工すれば耐用年数を10年近く延ばすこともできます。
┃まとめ
色々な方法を見比べてみて、「自分が挑戦しやすい、取り入れやすい」と思うものを採用してみてくださいね。
コーティングをすると決まれば、様々な種類の特徴をよく把握し、要望やライフスタイルに合うものを選ぶと良いでしょう。
また、コーティングは人の手で仕上げます。効果や仕上がりは業者によって左右されるため、塗料の安全性や耐久保証年数を確認するなど、業者選びも慎重に行うことをオススメします。