失敗しない不動産コラム
2023/03/17
天井が高くて広々した新築が欲しい♪そこで知りたい、空調管理
「新築のリビングは天井を高くして開放感のある空間にしたい」とお考えの方は多いと思います。
とはいえ、新築で天井を高くする際はいくつか注意が必要です。
この記事では、天井高の一般的な基準やチェックしておきたいポイント、
また必ず押えておいてほしい空調管理の問題に関しても詳しく解説していきます。
┃快適な天井高は何cm?
◐ 昔の日本人は畳で座り中心の暮らし。現代は、テーブルに椅子の暮らしが中心。
現在は昔よりも目線の位置を高くした天井高が好まれているようです。
なお、大手のハウスメーカーでは天井高240cmをひとつの基準として商品を展開しているところが多く、天井高を検討する際の目安となっています。
■より天井を高くすると、開放感が増す
┗しかしながら、「今住んでいる家の天井高が既に240cm」というご家庭も多いです。
そのため、「今より開放感のある家にしたい」と考えている方は、標準仕様の天井高では物足りないと感じてしまうかもしれません。
実際には、240cm以上の天井高にすることで開放感のあるお家を建てられた、という方がたくさんいらっしゃいます。
■実際に見て好みに合った天井高を選ぼう
┗「どれくらい天井高を上げれば良いかイメージがつかない」、という方も多いと思います。
実際、圧迫感を感じない天井の高さはひとそれぞれ違いますし、技術的には300cmを超えるような高い天井のお家を建てることもできます。
そのため、ご自身にあった天井高をお探しの方は、ぜひ吹抜けがある新築物件の内見や、ショールームなどを見学して実際に比較してみるのがおすすめです。
┃天井高の家で、快適に暮らすためのポイント
◐ 実際に天井を高くする際は、色々な注意が必要です。
◆天井高の家は空調の管理がネック
┗空間が広くなると、それだけコントロールしなければいけない空気の量が増えます。
仮に暖房を使う場合でも、温まりにくく余計にパワーを使うので、光熱費は高くなる傾向にあります。
●対策…天井にシーリングファンを付けてお部屋全体の空気を循環させれば、エアコンなどの空調設備の負担を減らすことができます。
暖房と冷房でシーリングファンを回す方向を逆にすると、より効果を高めることができます。
◆断熱性
┗無駄なく快適にお部屋の空調を管理するには、お家本来の性能が大きく影響してきます。
例えば、「断熱性」や「気密性」といった、お家が持つ基本的な性能面です。
●対策…簡単に外気が伝わってくるような外壁の仕様では意味がありません。ウレタン吹付けの断熱材や遮熱シートなど、断熱性を高めるための工夫を。
◆機密性能を上げて、隙間風を防ぐ
┗気密性は家の隙間に関わる部分で、C値という隙間係数(すきまけいすう)を使って計算をすることができます。
この数値が低いほど隙間が少ないお家といえるので、室内で温度をコントロールした空気を長く留めて置くことができます。
「気密性」が十分でないと、せっかく温めた空気はどんどん外に出て行ってしまいます。
ですので、気密性が低いと温まりにくい家になるわけです。快適な空調管理には、通常よりも高い気密性が欠かせません。
◎気密性を上げた時の問題点…
①結露
②換気性が損なわれ、シックハウス・カビ・ウイルスなどのリスク
対策 … ①結露は、二重窓や樹脂製窓サッシで防ぐ。
②24時間空調で、暖かい部屋の空気を家全体に回し、暖房高熱を上げる。1台のエアコンで家全体が快適に。
┃まとめ
・天井が高い家は広々とした快適な空間になる一方、空調が効きづらくなるという注意点があります。
・基本的な家の性能が低いと十分な空調管理ができない恐れがあるので、家探しをする際はお家の基本的なスペックもしっかり比較して決める必要があります。
・空間が広い家に適した効率的な換気システムを併用することで、開放的な空間と快適な空調管理を両立することができます。