失敗しない不動産コラム
2022/12/30
冬に気になる結露の話
冬になって、家の窓に結露ができているのを見ることが増えてきましたよね。
子どもの頃は大喜びで、結露の水滴を使って絵を描いたりと、遊びに夢中になったこともあります。
しかし、実は結露といのものは、放っておくと危険な存在なのです。
カビやダニの発生を招いたり、喘息やアトピー性皮膚炎などの原因になるほか、
家具や建物の構造にダメージを与えてしまいます。
結露を放置しすぎると、ひどい場合は床が抜けてしまうこともあるという話もあるとか。
そうならないためには、できるだけ結露を発生させない環境づくりが大切なのです。
┃結露対策
◐ 具体的な結露対策について見ていきましょう。
❶換気を必ずする
┗結露ができるということは、周りの空気が動いていない証拠でもあります。
換気を行えば、室内の空気が動き、さらに温度や湿度の調整にもつながります。
寒いからと部屋を締め切ってしまうのではなく、数時間に1回は換気を行うようにしましょう。
❷断熱性の高い窓にする
┗結露ができるのは、室内の空気と外気の温度差が原因。
外気で冷やされた窓に室内の暖かい空気が触れることで、水滴へと変わってしまうのです。
そのため、窓が冷えすぎなければ結露が作られるのを防ぐことができます。
二重構造になった窓は通常に比べて結露が抑えられるという結果も出ているんですよ。
❸部屋を加熱しすぎない
┗冬に流行するインフルエンザウィルスなどは乾燥していると活発になるため、室内に加湿器を置いて湿度を高く保っているという人も多いでしょう。
しかし、加湿しすぎると今度は結露を大量に作る原因になってしまいます。
室内の湿度は50%程度あれば十分。
60%を超えるようであれば、換気をするなどして、ちょうど良い湿度に調整するようにしましょう。
結露はまず作らないようにすることが大切ですが、完全に防ぐことはできません。
そのため、結露ができているのを見つけたらこまめに拭き取ることが大切。
カビやダにが増えてしまう前に、サッと処理してしまうことが、快適な住まいを保つ秘訣です。
窓やサッシの枠、壁などもこまめにチェックして、結露を見逃さないようにしましょう。
┃結露の種類は、2種類ある
◐結露と言っても、実は大きくわけて2種類あります。
●表面結露:窓ガラスや壁にできる、表面的に見える結露。カビやダニが繁殖する温床となる。
●内部結露:室内の暖かい空気が壁の中に侵入して、柱や土台に影響を及ぼします。
いずれも、窓や壁材の断熱材で防ぐことがポイント。
内部結露は防湿材などの利用もよいでしょう。
家を建てる時に、しっかりと結露対策まで考えておきたいものですね。
┃諦めて放置は厳禁!
これから家を建てる方はもちろん、もう家を建ててしまった場合でも取り入れられる結露対策はたくさんあります。
例えば、
❶窓を二重構造のものに変更したり、
❷暖房システムを見直したり、
❸換気を改善したり。
※内部結露対策では、防湿工事や換気工事などもあります。
結露はできるものだからしょうがない、どうせ乾くから、と軽く考えて放置していると、
家のダメージはどんどん蓄積されてしまいます。
諦めてしまわずに、住宅メーカーなどに積極的に相談して、早めの対策を取り入れるようにしましょう。