失敗しない不動産コラム
2022/11/25
もっと深掘り!角地の特徴。
住居を構えるうえで、立地は住まいの快適さを左右する重要な条件のひとつだといえます。
以前に角地のメリット・デメリットをご説明させていただきましたが、
今回は角地の方角ごとの特徴と、角地と似た特徴を持つ“準角地”について解説していきます。
┃日当たりに影響!角度と方角の関係性
日当たりの良さは、角地の大きなメリットのひとつではあるものの、方角によって傾向は大きく異なります。
そのため、土地を購入する際には、方角ごとの特徴も押さえておくことが重要です。
❶北西・❷北東・❸南西・❹南東の4方向について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
❶北西角地の特徴
┗北西角地は、午前中や日中の日当たりはそれほど強くなく、一方で西日の影響を受けやすい立地です。
しっかりと日当たりを確保するためには、北側にある程度のスペースが必要となるため、周囲の状況を確認しておくことが大切だといえます。
北西角地は、ほかの方角と比べて日当たりに恵まれていないとされている半面、角地のなかでは土地の価格が比較的に安いといったメリットもあります。
❷北東角地の特徴
┗北東角地も北西と同じように日当たりには恵まれない面があるものの、東側に建物がないため、朝方は日差しを取り込みやすい点が特徴です。
向かいの建物の反射光や天空光を利用して、北側の採光性を高めるような工夫をすれば、北向きでも十分に住まいの快適性が向上する可能性があります。
❸南西角地の特徴
┗日当たりに関する条件は、北側の立地に比べて優れているといえます。土地の南側に面している部分は、日当たりがもっとも良くなるため、リビングなどの団らんスペースに最適です。
ただ、東側がほかの建物に遮られるため、午前中は日差しが取り込みにくい面があります。また、西日が入り込む立地であることから、夏場は室温が高くなりやすい点に注意が必要です。
❹南東角地の特徴
┗日中の日当たりが良い南側と、午前中の日当たりに優れた東側に面しているため、日当たりに関してはもっとも理想的な立地であるとされています。
また、西日は差し込みにくい立地であるため、夏場でもそれほど室温が上がる心配はありません。
ただ、ほかの角地よりも土地の価格が高くなりやすい面もあるため、コストとのバランスを考慮することが重要となります。
┃角地とどんな違いがある?準角地とは
準角地は角地と同じような特徴を持つ土地であり、メリットもデメリットも類似しています。
しかし、角地にはないメリットも備わっているため、購入する土地の候補となる可能性も十分にあるのです。
準角地の解説・メリット
┗2つの道路に面した角地と異なり、準角地は「L字形の1つの道路に面した角の土地」のことを指します。
立地上の特徴は角地と似ており、日当たりのよさや資産価値の高さなどのメリットは一致しています。
一方で、2方向の道路を利用できる純粋な角地と比べると利便性はやや下がるため、固定資産税や相続税の評価額が安くなる面も特徴です。
角地の購入を検討する際には、準角地にも目を向けながら探していくと、より広い範囲から候補を絞っていけるでしょう。
┃まとめ
- 角地は日当たりの良さ、間取りの自由度の高さ、資産価値の高さが魅力
- 建築コストが高くなりやすい点や、高さ制限には注意が必要
- 同じ角地でも方角ごとに日当たりの条件は異なる
- 建ぺい率の角地緩和や隅切りも意識しておくことが大切
- 角地だけではなく準角地にも目を向けておくと土地の候補が広がる