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スタッフブログ

失敗しない不動産コラム

2022/11/04

人に優しいお家、バリアフリー住宅とは?

バリアフリー住宅とは、将来的に介護を行う予定がある家庭や、高齢者になっても快適に過ごせる家を求める方に適した住まいです。

何十年も住み続ける家だからこそ、老後も快適に暮らせる家がいいと考えている方は、住宅を建築、もしくは購入する前からバリアフリーを意識しておくことが大切です。

そこで今回は、将来を見据えた快適な住まいづくりを求める方に向けて、バリアフリー住宅とは何か、またバリアフリー構造を持った住まいづくりのポイントを紹介します。

 

バリアフリー住宅とは?

 小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代の方が安心・安全で、快適に生活できることを前提とした住まいのこと

 

段差をなくし、廊下に手すりをつけるなど、生活するうえで支障となるものを取り除くとともに

生活動作の補助となる設備を整えることで、日常生活が無理なく、スムーズに行えるようになります。

 

一見、高齢者や障害者の方に特化した住まいづくりのように思えますが、妊婦の方がつまずかずに済んだり、

若者であってもケガや病気で車いすを使わざるを得ない状況が発生した際に移動しやすかったりなど、

その利用価値は幅広く、使いやすいと感じるメリットがたくさんあります。

 

 

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

 

最近ではバリアフリー以外にも、ユニバーサルデザインと呼ばれる住宅も増えてきていますが、その違いがわからないという方も多いでしょう。

 

国土交通省によると、バリアフリーとは高齢者や障害者などが社会生活をしていくうえで

障壁(バリア)となるものを除去(フリー)することを指しているのに対し、ユニバーサルデザインとは、

障害の有無、年齢、性別、人種などにかかわらず、多様な人々が利用しやすいよう、

あらかじめ都市や生活環境をデザインする考え方であるということです。

 

つまり、バリアフリーもユニバーサルデザインも多くの人にとって使いやすく、

安全性の高いものを目指しているという点に関しては同じですが、

ユニバーサルデザインのほうがより対象範囲が広いということがわかります。

 

 

バリアフリーな住まいのポイント
 
 
❶浴室
 ┗転倒しやすい場所なので、バスタブや床は滑りにくい素材を選び、
  つまずき防止のために手すりを設置したり、出入り口の段差をなくしたりする。
  浴槽は40cm以下の高さだとまたぎやすく、スムーズに入浴できます。
 
  冬季は室内と浴室、浴室内の洗い場と浴槽などの温度差によりヒートショックを起こす可能性があります。
  浴室暖房を利用すれば、浴室が暖かくなり、ヒートショックの予防にも効果的なので、体が弱い方や高齢者のいらっしゃる家庭は検討してもいいでしょう。
  ※ヒートショックの症状とは、血圧の急激な変動がもたらすめまいや失神、不整脈、心筋梗塞などです。
 
 
❷トイレ
 ┗なるべく寝室のそばに配置して、スペースを広めにとる。
  立位と座位の動作が楽な洋式トイレを採用。
  トイレ内には動作がしやすいよう手すりを設置する。

  トイレが1ヶ所しかつくれない場合、寝室から直接入れるよう配置し、2ドアにすると、水回りの移動が容易になります。

 

❸洗面台
 ┗洗面台の高さには注意が必要です…健康な方が立って使用するのにちょうどいい高さ・車いすの方が座った状態で使いやすい高さ。
  車いすのまま洗面台に近づけるよう、洗面台下部の収納スペースを取り払うと、車いすの方でもより使いやすくなります。
  足が不自由・体力がない方にとっては、洗面台の前で立っていることがつらいと感じることもあるので、
  洗面台のそばにベンチやイスを設置しておくと安心です。
 
 
❹リビング
 ┗家族が最も長く過ごすスペースであるリビングは、段差をなくすことを徹底。
  高齢者の方の自宅内での転倒事故発生場所を見ると、庭に次いで「居間・茶の間・リビング」での事故が多くなっています。
  そのほとんどが床で滑る、段差や出っ張りにつまずく、置いてあるものに引っかかるといった転倒によるものです。
  このため、リビングは段差のないフラットな床にすることで、転倒などの事故のリスクを軽減することができます。
  また、車いすを使用する方がいれば、テーブルの高さにも配慮しましょう。
  テーブルに車いすのまま入れる高さは約70cmが目安とされています。
  しかし、車いすのサイズによっては入れないこともあるので、車いすに合わせて高さの調節ができるテーブルを選ぶと柔軟な対応が可能です。
 
 
❺キッチン
 ┗キッチンでの作業は長時間立ちっぱなしになりやすく、高齢者や妊婦の方にとってはつらいと感じることがあります。
  そのため、使いやすいキッチンの高さとともに、座ったまま調理ができるようにイスを用意しておくなどの配慮が必要です。
 
 
❻廊下
 ┗車いすで廊下を通るとき、一方通行だけでも廊下幅として90cm以上は確保。
  廊下で人とすれ違えて、方向転換のために回転できる寸法となると150cm以上は必要となるので、生活動線を考慮し、廊下の幅を決める。
  “今は必要ないが将来的に手すりをつけたい”と考えている場合は、建築段階で壁に手すり用の下地を入れておく。
  廊下の電気スイッチも車いすから届きやすいよう低めに設置。
  照明の点灯・消灯がしやすいワイドスイッチを採用すると車いすを動かしながらでも、スムーズに動作ができます。
  車いす移動の場合は、へこみや傷がつきにくい強度を高めた床材を使用すると、床を傷つけずに済みます。
 
 
❼玄関
 ┗玄関ドアは、車いすで出入りできるように幅は90cm以上確保。
  上がり框(かまち)の段差を低めに設定し、移動だけでなく靴を履いたり脱いだりできる十分なスペースを用意する。
  どうしても段差が生じてしまう場合は、玄関スロープをつける。玄関スロープをつけると、高齢の方のみならず、妊婦の方や子どもの移動にも安心です。
  玄関スロープの取りつけには一定のスペースが必要なので、家づくりに着手した段階から組み込んでおくか、玄関ポーチに後づけできる広さをあらかじめ確保しておくようにしましょう。
 
 
❽建物
 ┗室内だけでなく、建物全体のチェックも忘れずに行いましょう。
  例えば、2階建て以上の場合は階段の踏み板に滑り止めはあるのか、また駐車場から住宅までの段差がないことや距離の短さはもちろん、
  車いすを使用した場合にも通り抜けできる幅やスペースが確保されているのかなども確認が必要です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バリアフリー住宅は家族の事を考えて選ぼう!
 

自分だけでなく、一緒に生活する家族の目線になって、安心かつ快適に過ごせるのかを想像しながら判断しましょう。

住む方によって必要とするバリアフリーの機能やポイントは異なります。

その方がどんな機能を求めているのか、どんな住まいなら安心して暮らせるのかをイメージ。

そこから、バリアフリー住宅を検討するようにしましょう。

 
 
                                              
※画像はイメージです。

 
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