失敗しない不動産コラム
2022/10/14
建ぺい率と容積率って何?
住宅ポータルサイトや新聞折り込み広告でよく見る、
「建ぺい率(けんぺいりつ)」「容積率(ようせきりつ)」というものは実際どういうものがご存じでしょうか?
どれもその土地ごとに決められている数字で、そこに建設できる建物の大きさもこれによって決まってきます。
土地や土地付きの家を買うときは、絶対に知っておきたい数字です。
その基本知識をまず身につけていきましょう。
┃「土地面積の何割を使えるか」が建ぺい率
◐ 建ぺい率というのは、簡単にいうと「その土地のどれほどを建物用に使えるか」を定めたもの
例えば、
広さ120m²の土地:建ぺい率50% = 120m²の50%=60m² を使って建物を建設できることになります。
120m²の土地:建ぺい率40% = 48m²まで。
もし、建ぺい率100%という土地だったら、120m²の土地を全部使って建物を建設することができます。
「商業地域」では、「建ぺい率100%」という場所があります。
商業地域では「隣の家にかかる日陰」に関する規制がないなどの理由により、
建物と建物がぴったりくっつくように建設しても違法ではありません。
建ぺい率が大きければ大きいほど、建物用に活用できる面積が広くなるため、「土地の利用価値が高い」といわれています。
逆に、建ぺい率が小さくなると、利用価値も下がる・・・のですが、
一戸建て住宅地では、「余裕があって、ゆったりとしてよい」という新しい価値も生まれます。
一戸建て中心の住宅地では「建ぺい率50%」というところが多くありますが、
それでも大丈夫。むしろよいと考えられています。
┃「家ののべ床面積」を決定する容積率
◐ 「その土地に建設できる建物の延べ床面積」を定めたもの
延べ床面積とは、
・床面積の合計=2階建ての場合、1階+2階=床面積を合わせた数字です。
土地の面積が120m²:容積率が100%=建設できる建物の延べ床面積は120m²まで。
容積率が80%=建設できる建物の延べ床面積は96m²となります。
この容積率は建ぺい率とセットになっていて、「この土地は建ぺい率50%・容積率100%」というように表記されます。
建ぺい率・容積率をみれば、その土地にどのような住宅が建設されるかがイメージすることができます。
土地に対する大事な目安になるんですね。