失敗しない不動産コラム
2022/09/23
ファイナンシャルプランナー(FP)に、住宅購入を相談するメリット!
住宅の購入と言えば、一生の買い物のうちのひとつ。購入にあたって、住宅ローンや資金の準備などの悩みがでてきます。
相談先を悩まれる方もいらっしゃいますよね。専門家、いわゆるその道に詳しい人物に相談するのが一番ですが、選択肢のひとつが「ファイナンシャルプランナー」です。
今回は、住宅購入にまつわるさまざまなことを誰かに相談したいと考えている人へ、ファイナンシャルプランナーへ相談するメリット!そして、その注意点、相談できる内容などを解説します。
┃ファイナンシャルプランナー(FP)とは?
■ ファイナンシャルプランナーとは、個人様やご家族のお金に関するさまざまな悩みを支え、解決に導くためにアドバイスする専門家のことです。
●「くらしとお金」に関する専門知識の保有を証明する代表的なものとして、ファイナンシャル・プランニング技能士
●日本FP協会のAFP・CFPという認定資格
●FPと略して呼ばれることも多く、個人で活動する独立系、会社に属する企業系のFP
が存在します。
人生設計、1人ひとりの希望の沿ったライフプランや資金計画を立て、金融商品を紹介提案してくれるのがファイナンシャルプランナーの役割です。
FPと言えば、生命保険関係で提案をしてくれる人というイメージが強い方も多いかもしれませんが、
それだけではなく、住宅ローンなどのお金の相談もできます。
FP相談には無料のものと有料のものがあり、住宅ローン、保険、不動産をはじめとするお金の相談ができます。FPには利用者のプライバシーに関しての守秘義務がありますので、家計の相談なども安心してできます。
┃ファイナンシャルプランナーに相談できる内容
■ファイナンシャルプランナーへ住宅購入について相談できることは主に以下の3つです。
1 .住宅ローンの選び方
住宅ローンを選ぶ時は、不動産会社から紹介された中から選ぶことが多いでしょう。
しかし、紹介されたもの以外の住宅ローンを扱う金融機関はたくさん存在しますので、不動産会社から紹介されたもの&他の候補も知って比較することで、最適なものを選ぐことができます。
FPは、どの住宅ローンを利用するのがよいか一緒に考えて、住宅ローンの資金計画を試算してくれます。
2.金利の選び方
住宅ローンの返済で一番大事なのは「金利選び」。
住宅ローンの金利には、大きく分けて
❶「固定金利」
❷「変動金利」
❸「固定金利期間選択型」
という3種類があり、金融機関によって利率設定が異なります。
FPはそれぞれの金利についての説明や、返済総額、繰り上げ返済などのシミュレーションをしてくれます。
3.借入可能額
住宅ローンで融資を受けられる金額は、申請者の年収・勤務年数などで決まります。
しかし、その借入可能額の上限まで住宅ローンを組むのは注意が必要です。
なぜなら、無理のない生活をしていくためには、住宅ローン以外に教育費や貯蓄などに充てるお金も必要となるからです。
FPは、相談者個人の人生設計に合わせて、予想できる将来の出費を含めた、住宅ローンの借入可能額(返済可能額)を提案してくれます。
┃住宅購入についてファイナンシャルプランナーに相談する際の注意点
■FPに住宅購入についての質問や、住宅ローン相談をしてみようと考えるときは、以下の2つのポイントに気をつけましょう。
❶自分に合ったファイナンシャルプランナーを見極める
●独立系FP…個人を相手にしたFP
●企業系FP…金融機関や保険会社、不動産会社などに所属しているため、どうしても自社商品を中心に紹介することになります。
上記でご紹介したように、FPは独立系と企業系に分けられます。
企業系→ある程度利用したい金融機関や商品などが決まっている場合には、詳しく聞くことができるため適しているでしょう。
独立系→まだ具体的な商品を調べていない段階で住宅購入についての相談をするのであれば、より幅広い商品を提案してくれる。
┃ファイナンシャルプランナーに相談する流れ
■独立系ファイナンシャルプランナーへ実際に相談する場合の一般的な流れを、日本FP協会の公式ホームページをもとに説明します。
❶準備期間の流れ
(1)FPを探して、相談の申し込みをする
自分に合いそうなFPを見つけたら、電話もしくはメールで相談の申し込みをします。
連絡が取れたら、面談日、相談料金、プラン作成料などについても質問。
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(2)相談に必要なものを用意する
持ち物として、毎月の収入・支出を記載している家計簿、不動産や貯金を管理している資産簿などがあれば準備。
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(3)必要書類を記入する
事前に質問票に記入しておく。FPからの指示があれば、必要書類に記入。当日の相談がスムーズに進みます。
❷相談当日の流れ
当日は、以下のように相談を進めていくことになります。
(1)FPと悩みや希望を話し合う
住宅購入にまつわるさまざまな相談をしたい場合は、購入を考えている物件の価格など、どのようにしたいかという具体的な希望をFPに伝えます。
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(2)FPが家計の現状を確認・分析する
相談者の希望をかなえることができるかどうかを判断するために、FPが家族構成や家計簿、資産簿などを確認して、家計の現状を一緒に把握します。
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(3)FPとプランを作成する
家計の現状をFPがプロの目線で分析し、相談者にとって良いと思われる提案をいくつか挙げてくれます。
FPの具体的な提案をベースにして、相談者の意見も交えながらプランを作成していきます。
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(4)FPのサポートを受けて、プランを実行する
FPと一緒に作成したプランを実行することになりますが、FPが関わることのできない分野については、
相談者の希望により弁護士・税理士など他の専門家を紹介してもらい、進めていくことも可能です。
参考:日本FP協会
┃まとめ
住宅の購入を考えていて誰かに相談したいと思ったときは、ファイナンシャルプランナーもその候補に入れることが可能♪
まだあまり金融商品を調べていない場合などは、独立系FPに相談すると幅広く相談に乗ってもらうこともできます。
無理のない返済計画を立てるためにも、専門家であるFPの力を借りてみてはいかがでしょうか。