失敗しない不動産コラム
2022/09/09
物件はいつ探すべき?チェックするポイントとは?
一般的に引っ越しが多いのが、「就職」「進学」「異動の辞令が出て勤務地の変更」を控えた春先の3月頃。
必然的にニーズは増え、いい所は取り合いになって、なかなか希望通りの物件に出会えない…なんて話も聞こえてきますよね。
しかし、そんな時期ををさければ、希望に沿った間取りや金額で新居を手に入れられるチャンスがあるのをご存じだったでしょうか?
では、どの時期に物件探しを行うのがよいのでしょうか?
ここでは、物件探しにぴったりな時期や、時期によってのメリットデメリットをご紹介します。
┃ピッタリの時期
■物件・引っ越し費用の価格相場が変化する理由
「ハイシーズン」「オフシーズン」引っ越しには、この2種類があります。
ハイシーズンは、1月から3月にかけて、進学・就職・転勤などで引越しする人が多い時期です。
一方、4月中旬頃になると、引越しのピークが去り、オフシーズンに入ります。
引越しする人の数が減っていくと、不動産会社も1つでも多くの物件を売りたい気持ちが働いて、価格を下げて募集をかけ直すことがあります。
また、価格・オプション交渉についても入居者側が有利に進められることがあります。
┃月間で比較・物件探しの特徴
■オススメの時期とは?月間別に比較して、解説します
◐【1~3月】新年度・新入学に向けて、大勢が動く繁忙期!
進学・就職・転勤と、この時期は不動産屋の一番の繁忙期となります。この時期は、1年の中で最も入居者募集が増える月といわれています。
それに伴い、今までの住かからの引っ越し「退去」をする方も増える時期です。賃貸をお考えの方は、この時期もっとも入居予定の物件が増える時期でもあります。
新築一戸建てを購入された方の感想では、引っ越しが多い月、物件数が多いと思う月、物件価格を交渉しやすいと思う月、すぐに入居しやすい月も1~3月に回答が集中しています。
したがって、1~3月は物件の選択肢が多いというメリットがあります。
物件探しをする人が多い時期なので家賃などの条件交渉は難しくなりますが、たくさんの物件から住まいを選びたい、という人はこのタイミングで物件探しをするのがおすすめです。
◐【4~5月・9~10月】カップル・ファミリーの引っ越しは春と秋!
4月中旬を過ぎると新生活需要はひと段落し、落ち着いて物件を探せる時期になります。ゴールデンウィークを利用して内見や引越し準備ができるという点も魅力です。
3月までの繁忙期に多くの物件は入居者が決まってしまうため、市場に出回る賃貸物件の数は減ります。
ただ、気候の良い5月や6月に結婚式を挙げるカップルが多いため、カップル・ファミリータイプの新築物件が増える時期となります。結婚後の新居を探すカップルにはおすすめの時期です。
9月~10月は人事異動を行う企業が多いことから、転勤シーズンを迎えて引越しをする人の数が増えていきます。
また過ごしやすい10月~11月にも結婚式を挙げる人が多くなるため、この時期もカップル・ファミリー向け物件の供給が増えます。
さらに、10月は新築物件が最も多く供給される時期とされるため、新しい物件に住みたい方も10月に物件探しをするのがおすすめです。
◐【6~8月】費用を抑えるなら、この時期!
6月は梅雨のシーズンで引越し作業が大変になるため、引越しする人は少なくなります。
また、暑さの厳しい7月~8月も同様に、引越しを計画する人が少なくなります。
このため、ハイシーズンに比べて引越し料金が安かったり、価格の値下げ交渉がしやすかったりします。夏はお得に引越ししたい人におすすめのシーズンです。
◐【11~12月】ゆっくり探す・じっくり相談するなら、この時期!
11月、12月は、引越しする人が増える年明けに向けて賃貸物件の供給がどんどん増えていく時期です。
一方、ハイシーズンに比べれば不動産会社も空いており、引越し料金も安くなっています。ゆっくりじっくり相談するなら、このタイミングがおすすめです。
◐まとめ
住みたいエリアを決める、間取りや設備などの希望条件を整理するなど、物件探しには予想以上の時間がかかるもの。
住みたい物件がすぐに見つかってもすぐに入居できるわけではなく、契約に必要な書類の準備や連帯保証人の手配(もしくは家賃保証会社への加入)、
入居審査などの手続きにも手間と時間がかかります。物件探しは入居希望日から逆算して、早めの時期にスタートするのが良いでしょう。
余裕を持って引越し準備を進めたい人は、物件探しのスタートは入居の2カ月前までに、物件の契約は入居の1カ月前までに行うのがベストです。
納得のいく物件探しとゆとりのある引越しのために、きちんとスケジュールを組んで進めましょう。
┃オフシーズンに引っ越すメリット・デメリット
〇メリット
・費用がリーズナブル
・不動産業者がじっくり対応してくれる
×デメリット
・物件の空きや、選択肢が少ない
・色々な物件で比較検討できない
・新生活応援などの各種フェア・キャンペーンの利用ができない
┃まとめ
新生活シーズンを控えた1月~3月は引越し件数がピークを迎え、不動産会社も忙しく、引越し会社の予約も取りにくくなります。
「そろそろ実家を出て一人暮らしに挑戦してみたい」「今の住まいが手狭になってきたので、いい部屋が見つかれば引越ししたい…」などの理由で引越しの時期に
こだわらない場合は、ハイシーズンを避けることをおすすめします。
物件そのものはもちろん、時期にも着目して、満足のいく物件探しを実現しましょう。